見返りを求めない優しさ

 

すでに帰りたくない。

とにかくガーナ人がいい人だということを全力で伝える。

マーケットを歩くだけで結婚しようと言われるこの国はとても面白い。
歩くだけでChina、China、白人!と言われ、なんだか有名人のようだ。

アクラからクマシに移動してますますアジア人やヨーロッパ人を見なくなった。
いや、今までで見たことがない。
マーケットに行っても、バスに乗っても。
くぅ〜!!
孤独〜!と感じると思いきや、全くそんなことがない。

人々の温かさに触れて自分が一人だと思うことがない。

①ガーナでの出来事

1、飛行機遅延、ピックアップ集合時間に大遅刻の巻

スペインの旅を終え、ガーナに向かった。
しかし、経由地のトーゴで1時間以上の遅延。。
もちろん、Wi-Fiが繋がらず、遅れることを連絡することさえできなかった。1時間以上の遅刻に加え連絡も入れていないにもかかわらず(しかも深夜着)ずっと外で待っててくれたガーナ人のCarlo。
空港について、彼は
『Welcome to Ghana』と言ってきた。
普通の言葉だけどすっごい温かい。
疲れと焦りと不安がぶっとんだ。
待ち合わせに1時間以上遅刻してたら普通に帰るよなーと思いつつ。
特に怒るわけでもなく、すっとこの言葉が出てくるってやっぱり心にゆとりがあるからなのかなぁと。
ほのぼのとした初日。
彼の家についたあとも、深夜1時にもかかわらず、手厚いおもてなしをうけた。
疲れてソファーで寝てたら、(遅れてきたくせにどの分際で寝てんだよと思ってるみなさんすみません。全力で土下座します)超重量級かいせをお姫様抱っこで部屋につれていき寝かせていた。楽園や〜

すごい!なんでこんなに人に尽くせるんだろうと思いながら、気温とはまた違う温かさに恵まれた。

2、クマシまでバスとタクシーの移動の巻

バスステーションまでカルロに送ってもらい、クマシまで移動した。
いやー、とにかく暑い。暑い。暑い。
スペインではまさかの雪に見舞われ、昨日までコートを必須で着用していたのにも関わらず、今日は半袖短パン。
くぅ〜!気温差30度以上〜!えぐい〜!
クマシについたのはいいが、降ろされた場所はただのガソリンスタンド(笑)
嘘やん!!(笑)
想像と違う!!!!!!
バスステーションちゃうやん!!!
と思いつつ、Kizito に連絡。
タクシーを使って来てと言う。
くぅ〜!!!!
外国のタクシー使いたくない!!!!
怖い思い出しかないからやだ!!
とわがまま言ってられず、乗らざるおえなくなった。
いい人にあたりますように!!!
とりあえず行き先伝えたら、Kizitoがいない!!!
そうこれがアフリカ。と思いつつ、(何故かすごい余裕があったかいせ)Kizito に電話しようと思ったらまさかのWi-Fiルーターが暑さでバカになりWi-Fiがここに来て使えない!!という状況になってしまった。
そしたらタクシーの運ちゃんが
『行き先の電話番号教えて〜』といい無事にインターン先まで送り届けてくれた。神か。
そしてなにより、料金をぼったくらなかった。。
自分が持っていた先入観に恥ずかしさをおぼえた。

3、みんなでサッカーの巻

現地での仕事に慣れてきたが、まだ現地の男の子と距離があった(悲しみ)
まあ、これは予測内。
ということで、私はサッカーできることを強みに男の子たちにサッカーしようと告げた。そうすると、今まで挨拶しかしてこなかった男の子たちがサッカーの試合を見に行こうと誘ってきた。
サッカーしててよかったー。
試合を見たあと、
もしよかったらサッカーしない?といわれ、本当にサッカーをしてきた。

高校時代の練習でのゲームは、10分×6セット間にインターバルみたいな感じだったので、いや体力でもついていけるかなと思ってたら、いや無理。
ふぁっ!?
16時~19時まで休憩なし!!水分補給なし!!疲れた!!!!なにこれ!!!
こんな暑い中、ひたすら走る走る走る。
現役のときより体力がついたんじゃないかと思うくらい全力で走った。。

まぁ、それは置いといて、
彼らはとにかく優しい。
夜、飲み物を買いに行こうとすると、危ないという理由で一緒に買いに行ってくれる。
dinnerに出かけようとしてもお店の前まで送ってくれる。
まぁ、ここ3日だけだろうと思ってたが違う。何だコレ。

なんでこんなに赤の他人に尽くせるの!!
文化的にクリスチャンだし、人に対して優しくするのはわかる。

1時間以上の遅延の中待っててくれたのも
全く知らない赤の他人の携帯番号に電話をかけ送り届けてくれたのも
いつもボディーガードをしてくれるのも赤の他人にここまで尽くせるかと思いながらめちゃくちゃ楽しい毎日を過ごしている。

彼らの何がすごいかって、見返りをや求めない優しさがあるから。
日本人はみんな19歳が一人でこんなとこに来て、あぶないっていう。
違うんだよ。その前にガーナを知ってから言って!!!
みてからものを言って。
ひとりの日本人に対して、全員が、見知らぬ人がwelcome to Ghanaって言うんだよ。
思ったことを素直に言える。
これって一番大事なことなんじゃないかなぁ。

とりあえず、ガーナ人とガーナが好きすぎて、好きという言葉しか見つからないので、いいます。

好きです。

心のゆとり。

【心のゆとり。】 スペイン編

 

スペインに来て1週間、むっちゃ濃かった。

スペインの印象はあったかい、人が温かいこの国!!

 

スペイン生活1週間振り返れば、どれだけ見ず知らずの人に 

¡Hola! (こんにちは)

¿Qué tal? (元気)

と言われたことか!!!!

知らんじっちゃんもばっちゃんも、兄さんも、ねぇさんも、、!!!

Muy bien ってアジアの顔した私が答えると、むっちゃ嬉しそうにスペイン語でたくさん話してきた。笑(みんな赤の他人)

 

①電車の出来事

1 かいせ電車でコケるの巻

 

スペインで満員電車に乗ったとき、急ブレーキでバランス崩してコケたかいせ。

思いっきり足踏んでるし、やらかしたー、うわっっやっべ舌打ちされる、、と思いつつ

Perdon(すみません)」

そしたら、おじさんが

「ハッハッハ大丈夫か、しっかりつかまっておけよ」と満員電車で大笑い。

周りの人も笑ってるし、気にすんなとか言ってるし、なんかスペイン語で話しかけてくるし、

¿De dónde eres?(出身どこ?)

Soy de Japón.(日本です)

ってそっから会話がスタートするし、、、

満員電車なのにとにかくうるさい!笑

みんなおしゃべりしてる!!

いやここは満員電車だろ!!!!!

こんなうるさくしていいのか!?!!

(ん、?話しちゃだめって誰が決めたん?)

恥ずかしさ半分、日本の車内の様子を思い出して疑問に溢れる気持ち半分。

2 車内でライブの巻

急にハーモニカやらアコーディオンを持って車内に乗り込んできた若者がいた。

いきなり歌いだした。

日本だったら迷惑そうな目でみんな見るだろうなぁと思ってた矢先、スペインでは手拍子だの、チップやらを若者たちに与えていた。

 

美しいもの、素敵だと思うもの、どんな状況であれ自分が見たもの聞いたものに素直に”素晴らしい”と思うものことに『素晴らしい』と言えるこの国はすごい素敵だと感じた。

 

3 赤ちゃん車内で号泣の巻

赤ちゃんが車内で号泣いていた。

すると、スペインでは赤ちゃんの周りにいた大人たちが赤ちゃんをあやしたり、お母さんに話しかけたり(みんな赤の他人)している光景が見られた。

 

に、日本じゃ、ありえなぁぁいいいい!!! 

ふぁっ!?なんだこれ!!

 

車内で泣く赤ちゃんに対し『うるせーな』と舌打ちをする日本。

電車を使うときお母さんが気を使って時間帯を選ばなければならない日本。

満員電車で足を踏まれたり押されたりして、舌打ちしたり、朝からすっごい怒ってる日本。

痴漢が多い日本。

朝の時間帯、みんなの眉間にシワが寄ってる日本。

 

わぁ、圧倒的悪口しか出てこない。。

そんな人ばかりじゃないのですが、参考に例として。

 

 

ここで何が言いたいのかって

日本とスペイン【心のゆとり】が全然違った。

 

もちろん国民性は全く違う。

日本人はとっても真面目で勤勉。

スペイン人は情熱的で陽気で自由奔放。

 

対照的な国民性。お互いに学べる点はいくつかあるのではないかと思った

 

そう。

日本は毎日、時間がすごくタイト。

もう少し肩の力を抜いて毎日過ごしてもいいんじゃないかなぁ。

 

 

心のゆとり。

ってあるようでない。

私も。

 

作るのも作らないのも自分次第だけど、

心にゆとりがあったらプラスに物事考えられるし、イライラして周りには嫌な思いさせないし、言動や行動1つが変わる。

 

満員電車でおじさんが笑って返事してくれたのも、

車内ゲリラライブで素直に素晴らしいと言えるのも、

号泣してる赤ちゃんとお母さんを気遣えるのも、

みんな心にゆとりがあるからではないかと感じた。

 

スペインの国民性も関係してるが、それ以上に心のゆとりを感じた。

 

とても温かい国。素敵な国。

私も、ゆとりを持った人間になりたい。